現場となった笹子トンネル
〒401-0025 山梨県大月市笹子町黒野田 中央自動車道 上り
事故の概要
2012年(平成24年)12月2日午前8時03分頃、中央自動車道の上り線が貫く山梨県大月市・笹子町の笹子トンネル内で、トンネル換気ダクト用に設置されていたコンクリート製の天井板(パネル)が、約138メートルにわたって崩落した。落下した天井板は、1枚あたり約1.2トンとされ、合計で300枚近くに及んだとの報告もある。崩落地点は東京方面向き坑口から約1.6〜1.7 km付近。崩落によって3台の車両が巻き込まれ、そのうち2台が火災を起こした。結果として9名が死亡、2名が負傷した。これは日本の高速道路における死者を伴うトンネル崩落事故で最大規模である。
事故直後、上下線とも通行止めとなり、下り線は2012年12月29日に対面通行で仮復旧、上り線を含む全面復旧は2013年2月8日に実現した。
事故を受け、国土交通省は、同様の天井板構造を持つ全国のトンネルに対し緊急点検を指示。また、事故原因を探るために「トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会」を設置した。
原因としては、設置されていた「あと施工アンカー方式」の施工当時からの構造的な問題、コンクリート天井板を支える吊り金具やアンカーボルトの接着剤の劣化、施工不良、構造設計の不備、定期点検および厳格な維持管理が不十分だったこと、そして点検方法の不備(目視のみで、打音検査などが十分行われていなかった)などが挙げられている。特に、落下構造の設計および施工段階でのアンカーの配置方法や荷重の想定が甘かったとの指摘がある。
また、後年再調査を行った市民グループの分析では、崩落の発生場所付近にあった「非常駐車帯」の設計・施工が事故を誘発する重大な要因だった可能性が指摘されている。この事故をきっかけに、トンネルの天井板構造を持つ全国の高速道路トンネルで安全点検と構造改善が実施され、天井板を撤去するか構造を見直す対策が進められた。
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