立川市富士見町の住宅街 就職に失敗した29歳の男がボーガン持ってアパートに立てこもった事件 – 2016年9月12日(2023/05/25情報更新)

ロケーション

立川市富士見町にある立川第四小学校のすぐ北側、「立川四小前」交差点を北に入ったところにあるアパート「パールハイツフジミ」の1階で事件は発生した。JR立川駅から西におよそ1.5kmの住宅街で近くには「富士見保育園」もある。

詳細情報

事件概要

2016年9月12日午後3時25分ごろ、富士見町2丁目にあるアパート「パールハイツフジミ」で住人の山口剛(当時29歳)と前日から連絡が取れず心配した家族が訪れたところ中からチェーンロックがかけられており、中の様子がわからなかったことから警察に通報した。

警察官を伴って部屋を訪れたところ、ドアの隙間からボーガンを構えたので警察官は応援を要請。男はひとりで、人質は居ない模様。

午後4時40分ごろ、男からは具体的な要求は無く、防刃ベストを着た警察官らがアパートを取り囲んで男を説得を続けているが一向に応じないという。

午後6時30分ごろ、事件発生から約3時間が経過したところ、警察官がチェーンロックを切断し室内に進入した。その際、警察官に対してボーガンを向け抵抗したため、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。

事件に関連するけが人はいなかったが、部屋からはボーガンの他にタナも見つかっている。

男は家族に「仕事が見つからず悩んでいた」などと話していた。

逮捕後

取り調べに男は、「警察官に入られないためにボウガンを向けました」と容疑を認めている。また「誰にもかまってもらいたくなかった」と話しているという。

関係者への取材で、男の元同僚は「ボーガン趣味で持っていた。戦隊ものや自衛隊に憧れていた。危害を加えるために持っていたわけではないと思う」と話している。

その後、元同僚に対して「家で、木に撃って練習していた」と言っていたことから、男は日ごろからボーガンを撃つ練習をしていたことが新たにわかった。

ボーガン・クロスボウによる事件

  • 2020年3月、京都市のホテルで30代の男性がボーガンを撃たれた上にナイフで刺さされて殺害された事件。容疑者は交際相手の佐藤千晴(当時33歳)で、2021年2月に懲役15年が言い渡された。
  • 2020年6月、兵庫県宝塚市で家族ら4人がクロスボウで撃たれて死傷した事件。容疑者は英滉英滉(当時24歳)。
  • 2020年7月、神戸市兵庫区で、自宅で寝ていた男性の頭にボーガンを撃ったほか、首を包丁で刺した事件。犯人は男性の妻(当時34歳)で、2021年5月、懲役3年、執行猶予5年と期間中の保護観察処分を言い渡された。
  • 2020年8月、長野県長野市で民生委員の男性をボーガンで撃って全治14日の怪我を負わせた事件。容疑者は水澤夏美(当時28歳)で、2021年11月に懲役3年が言い渡された。
  • 2021年6月、香川県綾川町で男性がクロスボウで撃たれ殺害され、死体を雑木林に遺棄された事件。容疑者は被害者の同僚の水口豪太(当時25歳)で、2022年6月に懲役19年が言い渡された。

ボーガン・クロスボウ規制

クロスボウが使用された凶悪事件が相次いで発生したことを受け、2021年6月16日に銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律が公布され、2022年3月15日に施行された。

改正法の施行日以降、クロスボウの所持が原則禁止され、許可制となる。改正法の施行時に所持していたクロスボウは2022年9月14日までは所持することが可能だが、許可申請や廃棄等の措置を執らずに所持し続けた場合は不法所持となり、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられる。

関連情報・リンク

所在地・地図


〒190-0013 東京都立川市富士見町2丁目27−2 パールハイツフジミ

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